2002.8.04
♪コーラスしようよ!♪
今年、娘の小学校で、PTAの役員をしている。
何もかもが初めてで、前年度までの流れをチェックしながら、どうにか1学期、無事に終わったというところ。
今年から、完全週5日制が導入され、学校行事やPTA活動も、見直す必要がある過渡期の今年。
我が小学校に、ここ数年なかったPTAのサークルを、作ることになった。
前の学年の時のクラスのお母さんが発起人になった、コーラスサークル。
最初『ゴスペルを歌いたいね』という話から、私が本部役員をしている今年になんとか実現させたいと話を進め、学校側にも話を通し、役員会で承認してもらい、いよいよ、本格的に始動することになった。
10月に、子供たちの音楽会が予定されている。
各学年で、合唱や合奏の発表会をするみたい。
せっかくPTAのサークルを発足するのなら、その音楽会にも参加してもらいたいのだけど?というのが、学校からのリクエストだったのね。
さあ、大変。 メンバーも集まってないのに、いきなり『お座敷』がかかってしまった。
でもこれもいいかもね。
『10月の舞台に向けて、一緒に歌ってみませんか?』っていうの、いいキャッチフレーズになる。

7月のある日、第1回目のミーティングに、友達の本部役員を誘い、出席した。
夏休み前で、しかも雨の日だったから、集まったのはわずか5人。
参加希望だけど都合が悪かった人を含めると、なんとか10人。
仕事を持っている人も多いこの頃だから、まあ、こんなもんかなあと思いつつ、コーラスをするにはちょっと淋しい。
発起人Iさんと私がいれば、なんとか話は方向づくかな。
ちょっとお堅いイメージの『ママさんコーラス』にならないように、初めてでも音楽が得意じゃなくても、一緒に参加できるようなアットホームなサークルになるといいな。
そんな感じで、音楽会に向けての曲を『翼をください』と『WAになっておどろう』と決めた。
学生の時、必ず歌ったことのある『翼』や、前回のオリンピックでも使われた『WAになって』なら、とっつきやすいんじゃないかなと思って。
ゴスペルを初め、いろんな歌をやってみたいけど、とにかく今回はステージまでに間がないし。
その場にいるメンバーも賛成してくれ、それに決定!
(反対のしようがなかったんだろうなあ…(^^ゞ
今回、発起人のIさんが代表を務め、学校との交渉(会場や予定ね)や会員の掌握を担当。
私がとりあえず音楽担当となり、楽譜(合唱用ね)を用意し、練習をリードするということになった。
第1回目の練習を8月3日に決め、その日までそれぞれに活動をすることになった。
Iさんは、20人以上をめどに、もっともっと知り合いに声かけて会員を増やす。
私は、練習曲として選んだ『おお牧場はみどり』(3部合唱として、それ以外に思いつかなくて)の楽譜を作って、『翼』『WAになって』のアレンジも手がけること。
さあ…夏休みに入っちゃうけど、メンバーが集まってくれるといいな。

久しぶりに、PCに入れてる音楽ソフトを活用して、楽譜を作らなきゃ。
アレンジといっても、たいしたことはできないけど、3部合唱ができればいいよね。
普通、ソプラノがメロディになって、メゾ・アルトがその下に来るわけだけど、今回は変えよう。
メゾパートをメロディにして、その上下3度にハモってみるのもおもしろいかも。
ネットで検索して楽譜サイトを探し、伴奏つきの楽譜を購入、DLしてみた。
楽器店で探すより手軽かもしれない。それに安いし(1曲200円だった)
コードと伴奏があれば、楽譜はとても楽になる。
メロディの上下にコーラスをつけてみて、伴奏も微調整して。
『演奏』ボタンを押して、聴こえてくるコーラスとピアノのハーモニーを確認。
隣の部屋にいた娘が飛んできて、『きれいねー!』と感心する。
電子ピアノみたいな音で、ちょっと聴くとオルゴールみたいな音色にも聴こえるもんね。
想像して音を並べてみるけど、実際に聴いてみるとまた違うから調整。
時間があるときに少しずつ作るから、時間はかかるけど、それも何となく楽しい。
みんなで歌ったとき、どんな感じかな?って想像しながらの作業っていいよね。

さて、今日は8月3日。いよいよ、第1回目の練習になる。
Iさんから、23名集まったとの連絡があった。
すごいなあ…いっぱい声かけてくれたのね。
夏休み中で、今日集まったのも10人。
でも、十分だよね、まずまずのスタート。
練習場所は、小学校の音楽室。とにかく始めなきゃ。
簡単に発声をして、上から下までの音を出してもらい、それによって自己申告で、パートを決めてもらった。
ほんとは一人ずつ歌ってもらった方がいいんだろうけど、そこまで明確にしなくてもいいか…。
用意した『おお牧場はみどり』を歌ってもらったけど、何とかなりそう。
なんていうか、とにかく『完全な和声』よりも、楽しんで歌えることが大事だもんね。
多少のずれも、まあ、ご愛嬌になるでしょ。
完全に時間が余り、『翼をください』をちょっとだけ、やってみることにする。
あーこれだったら、楽譜、プリントアウトしてくればよかった。
音楽室にあった楽譜で『翼』を見つけ、覚えてる範囲で音を取ってもらう。
10人のコーラスだから、各パート2〜3人だけど、それなりにバランス取れてるし、何しろみんな、がんばって声を出してくれてる。
『初めてにしては、きれいじゃない?』なんて、みんなで言い合って、和気藹々と練習は進んだ。

この分でいくと、数回の練習で、なんとかまとまるんじゃないかな。
2ヶ月でこれだけ歌えるようになりました!っていうのも、自信がついてよさそう。
8月末に次の練習を予定し、それまでにソプラノ・アルトのパートの人にはテープを用意してもらって、私が各パートを録音し、自宅でも練習できるようにしようということになった。
練習期間は短くても、それぞれががんばってくれそうで、とてもいいスタートになった。
楽譜、最後の手直しをして、次の練習までに録音しておかなきゃね。
気の合う仲間と歌うのって、ほんとに楽しかった。

2002.8.30
♪たった一人の3部合唱♪
ミュージカルの公演も無事終わった。
 (こっちについては、またあらためて日記を書くね)
お互いの実家へのハシゴ帰省も、無事に終わった。
さあて…夏休みも、もう残すところ数日しかない。
やっと落ちついて、PTAコーラスサークルの活動に取りかかれる。
次の練習は、31日土曜日。
PCソフトで作ってみた楽譜って、すごく便利。
でも、伴奏譜は、実際にピアノで弾いてみて、いろいろ手直しが必要だった。
簡単な話、頭で考えた和音コードが、実際には弾きづらいってこと、よくある。
ドミソを、ミソドに変えてみたり、オクターブで取ってみたり。
伴奏する人は決まっていないので、あとはその人に任せることにしよう。
歌と伴奏なら、私、歌の方がいいもん…(^^ゞ

さて。楽譜は仕上げたから、デモテープを作らなきゃね。
練習用の伴奏テープもいるだろうし、各パートの個人練習用にも録音しなきゃ。
まず、伴奏テープを録音する。
マイクスタンドを立てて録音するのに慣れてる娘に『今から録るからね!』と声をかけ、演奏開始。
マイクのすぐ傍の音しか拾わないけど、やっぱり娘もサイレント体勢になる。
まあこれは、だいたいの流れがわかればいいから、多少のミスタッチはかまわないか。
でも、これを使って練習するとなると、テンポのキープがほんとに大事だよね。
メトロノーム(音なしモード)を横目でにらみながら、演奏するのは本当に大変。
機械的に、完全に同じテンポで演奏なんて、無理だよぉ…(^^ゞ
なんとかこれでO.K.という録音ができて、ホッとした。

次に、各パートに分けて、録音開始。
楽譜が苦手な人にも、歌えるように作るんだから、正確な音を出してなきゃね。
自分でアレンジしたくせに、歌うの難しい…(^^ゞ
さっき録音した伴奏テープに合わせて歌ってみるけど、微妙にテンポが変わってるような…まあそれは仕方ないか(^^ゞ
ほぼ歌えた!と思った瞬間、音をはずしたり抜かしたりして、結局、各パート3回ずつくらい録り直したのかな。
スタジオ録音みたいにトラックを使っての録音なら、後から部分的に修正が可能だろうけど、マイクでテープに録音となると、1回で完全に録らなきゃいけないから大変。
隣の部屋で何度も聴いてる娘、もしかしたらパート譜、覚えちゃったかも…(^^ゞ

せっかくパートごとに録音したのだから、ちょっと遊んでみようか。
メゾ用テープを使って、『メゾ+アルト』テープを録音し、さらにそれにソプラノをかぶせたら、3部合唱のテープができあがるよね。
各パート同じ人の声だから、きれいではないけど、仕上がりの雰囲気はわかるよね。
自分が歌ってるテープを聴くのって、すごく恥ずかしいけどおもしろい。
『今からコーラス作るからね』
娘、いそいそとソファに座ってスタンバイ。
PCのキーボードやピアノで弾いてみたハーモニーと違って、声で作るハーモニーってやっぱりいいね。
2部合唱になっただけでも、娘『すごくきれい!!』と喜んでくれる。
何度も何度も歌って疲れたけど、最後にソプラノを録音し、3部合唱のテープができあがった。
これが、たくさんの人の声で歌われたら、きっときれいにまとまるんじゃないかな。
次の練習が、とても楽しみ…。