2001.8.17
♪LIFE IS FULL OF DANCE  Part.1♪
さて次は、エイリアンに変身だ。
通し稽古のとき、気がついたところを重点チェック。
衣装の忘れ物はなし、頭のスカーフもO.K.。
ちょうどその場にいてくれた実行委員さん(…誰だったんだろう。覚えてなくてごめんなさい)に手伝ってもらい、何とか間に合う。
手に持つフライ返しとサーバーフォークも大丈夫。
(これで主人公の少年たちを食べちゃおうっていう計画)
スペースバレエのシーンが終わり、場面転換をしているところで、なんとか、袖にスタンバイすることができた。

音楽に合わせ、全員がぞわぞわと登場。(私が一番最後)
練習中、主人公の二人が、私のことを怖いと言ってくれたのはいいんだけど、だんだん慣れてしまったようなのが、ちょっと気になってた。
これで最後だと思うと、めちゃくちゃに壊れた演技も大丈夫。
できるだけ不気味に、できるだけ迫力のあるシーンにしたい。
そう思いながら、フライ返しとフォークを振り回して歌った。
歌の途中で、正面の観客席に向かって歌うところがあったのね。
「お客さんも食べちゃうぞ!」という雰囲気で、みんなを巻き込もうというシーン。
通路から、子供エイリアンたちが一人ずつ立ち上がり、会場全体がエイリアンのパーティーになるという演出だった。
偶然、一番前の席の、私のまん前に、小さな女の子(幼稚園くらいの)が座っていて。
その子に向かって「Dinner Dance!」とフォークを振り上げたら、彼女、椅子から飛び上がるほど驚いて、隣にいたお母さんに「大丈夫よ…」と慰められていた。
悪いことしちゃったけど、ああいう反応って、役者冥利に尽きるよねえ…(^^ゞ
中間のオペラティックなデュエットシーン。
声がひっくり返りそうになるほど、本当に緊張した。
思えば、舞台の中央で歌うのって、最後に経験したの何年前だったかしら…。
やっぱり私、歌は専門外だもんね。
練習のときより、本番の方が、当たり前だけど緊張して、音程をはずさないのがやっとだった。
後半のシーンも、他のエイリアンさんたちが盛り上がってくれて、ざわざわしたパーティーの雰囲気はかなり出ていたと思う。

少年たちに救いを求められ、ダンスの国の王女とエンジェルたちが登場。
舞台袖に去ったみんなは、通路を走って客席の後ろへ。
通し稽古で、何度も不安だったけど、王女とエンジェルたちの最後のコーラスに、全員、間に合うことができた。
王女のダンスに、舞台の上と客席の後ろからのコーラス。
やっと舞台が終わったのだという安堵感で、ホッとして思い切り歌えた。
主役の少年たちが、いじめっ子少年たちと和解し、そのままエンディングへ。
袖と客席から、全員が舞台に上がり、ゴスペルバージョンのテーマ曲、「LIFE IS FULL OF DANCE」を熱唱する。
客席からも盛んな手拍子が聞こえ、汗びっしょりになりながら、一体感をとても楽しめた。
出演者によるカーテンコール、そして演出・音楽の先生方の紹介。
わずか45分くらいの芝居だったけど、お客様に、盛大な拍手をいただいた。
こうして、今回の企画、6日間で、英語ミュージカルを作ろうというワークショップ&小公演が、無事に幕を閉じたのだった。

終わった後、反省点がたくさんあったけど、やっぱりやってよかった。
私にとって、本当にいい経験になったし、娘の成長がまた、とても嬉しかった。
これだから、舞台はやめられない。
舞台の上では、まるっきり違う自分になれるのだから。
また来年、公演できるといいな。

2001.10.14
♪今年もファミリーコンサート♪
一昨年、リビング新聞で募集した、小学生と母親によるファミリー合唱団のことも日記に書いたと思うけど。
その流れで、昨年はその中から有志が出席し、野口雨情の詩に曲をつけた童謡組曲の録音会があった。
今年は、録音した曲をまたアレンジして、コンサートを開くということで、案内のお手紙をいただいた。
ちょうど、市民ミュージカルが終わった後だし、夏休みに数回練習して、本番が10月。
時期がいいかなということで、今回も娘と参加することにした。
お盆辺りに、先生から楽譜とデモカセットが送られてきた。
数回の練習で、12曲くらいを仕上げる(そのうち半分は去年のものだけどね)ということは、個人練習をみっちりしてないと追いつかないってこと。
「当然今日は暗譜してきてるよね」って一昨年の最初のレッスンで言われたことを覚えている私と娘、とにかく暗譜にかかった。
童謡だから、そんなに難しくはないんだけど、歌詞がごちゃごちゃになる。<BR>
楽譜を見て、正確な音を取れるのは私だけど、聞き覚えで歌詞覚えるのが早いのは娘の方。
「ちがったよ」なんて指摘されることもしばしば。
今のうちだけだと思うけど、親子で何かに参加して一緒にがんばるっていうのは、いい経験だと思う。
付き合ってくれるうちが花かもしれないしね…(^^ゞ

今回の合唱団(組曲の名前を取って「子供の領分」合唱団という名前だった)の練習は、我家にとっては、まさに前途多難だった。
最初、5回の練習が組んであった。
8月中に2回、9月と10月に2回、それから昨年の録音会に参加していない新メンバーのための補助練習。
補助練習の日、私にブライダルの仕事が入っていて、参加できないことがわかっていたんだけど、昨年の録音も参加したことだし、残りがこれだけあれば、なんとかなるだろうなって思っていたんだけどね。
一番最初のレッスンの週、関東に台風直撃ということになり、はやばやと練習中止の連絡がきた。
まあ、致し方ないことだよね、危険回避は当たり前だし。
次に、さて今日が最初のレッスンになる、という日。
朝に、夫の母が危篤だという連絡をもらった。
コーラスの練習と義母を秤にかけるわけにはいかず、当然のごとく練習をキャンセルした。
指導のS先生に電話し、事情を説明して、今回降りた方がいいのかご相談した。
あと残りの2回の練習だけで、本番を迎えるのが心配でもあったし。
先生もびっくりしていらしたけれど、「お宅なら大丈夫でしょう。変更箇所は連絡しますよ」と言っていただけた。

少し心配していたが、9月末〜10月初めの練習で、なんとか形になることができた。
メンバーも、一昨年からのメンバーが半分くらいだったので、顔見知りでとても安心できた。
娘、歌は大丈夫だったんだけど、立つ姿勢がとても気になっててね。
ついつい髪に手をやったり、スカートの裾をいじったり、足踏みをしたりするのを、くりかえし嫌というほど注意した。
舞台の上に上がったら、歌っていない時もお客さんの目の前にいるということを意識させるのは、小さい子供にとっては難しいのかもしれないけど、とても必要なことだと思ったしね。
そのせいか、コンサート当日のゲネプロも本番も、一生けんめい歌っていた。
少し、安心してみていることができるようになり、娘の成長を見た気がした。
全体で1時間半くらいのステージも、無事に終了した。
お客さんは、合唱団の身内と、S先生のファン(…なんだろうな)でほぼ満席で、1曲ごとに盛大な拍手をいただくことができた。
金曜日の夜ということで、我家ではお客さんを呼ぶことができなかったけど(夫は仕事、娘のお友達も夜の渋谷ではちょっと難しい…)、親子ではいい思い出になった。
ソプラノのMさん、メゾソプラノのAさん、それにバリトンのS先生の歌声もすばらしく、思わず聞きほれてしまった。
作曲をなさったS先生は今年81歳になられるということだったけど、とても喜んでくださり、「できれば毎年やりたい」とのことだった。
こういう音楽を演奏する機会も、めったにないことだしね。
また次回、参加したいなと思った。
娘も、舞台袖での緊張感を、少し楽しむ余裕が出てきたらしい。
「ものすごーくきんちょうするんだけど、ぶたいに上がってちょっとするともうだいじょうぶになるの」
あなたは、大物になるかもしれないわね(*^_^*)