1999.5.30
とってもかわいいお婿さん
久しぶりに、ブライダルの仕事だった。
今年に入って2回目。
最近、一時期に比べるとピアノの依頼が減って、ちょっと淋しい。
でも、手作りのレストランブライダルだと、いろんなやりかたができるしね。
全部通してBGMを好きなアーティストのCDでまとめたい、なんていうカップルがいるのは当然だなあ。

今日の新婦は、双子のお姉さんだったの。
妹さんとうり二つだった。
目が大きくて、かわいい人でした。
とてもにぎやかな披露宴で、お客さんたちも、盛り上がってたのね。
でも最後…(*^_^*)
花束贈呈の時、新郎を泣かせてしまったわ。
一言あいさつを、っていう時ね。
ピアノで小さく小さく、カーペンターズの曲を弾いたの。
あれね…きっとすごく効果があったと思う。
新婦が、新郎にハンカチを渡してた。
彼女も、目を潤ませてくれたのよね。
最後に涙でしめる披露宴は、やっぱり感動的です。

今日はね。ちょっと嬉しいことがあったんだ。
ピアノのすぐそばの席の男性(20才くらいかな。新郎の従兄弟さん)がね、ひたすらじっと私を見ててくれたの。
後で話しかけられて、ベースをやってたんだって、その人。
で、私の弾いた「君の瞳に恋してる」が、とってもよかったとのことで、もう一度弾いてほしいって言われました。
喜んで、弾いてあげました。
楽譜、ほしそうだったので、コピーしてあげたの。
ご親戚の男性(こちらはもうお年寄りだった)にも、バッハの「主よ人の望みの喜びを」をほめていただき、披露宴の終わった後に、もう一度、リクエストされました。
こういうのって…ほんと、ピアニスト冥利に尽きる、って感じ。
久々のブライダルで疲れたけど、とっても充実してました。

1999.6.01
私のレストラン・ウェディング
最近、結婚事情も少しずつ変わってきてるようで、レストランでの披露宴もかなり増えてきたようです。
レストランFでは、挙式と披露宴の両方ができます。
式のスタイルも、牧師式、人前式と、ご本人の好みで選べるの。
(さすがに、神前式、仏前式はいない…)
レストラン・ウェディングの、どこがいいかっていうとね。
普通の会場じゃ、挙式には、親族しか入れないでしょう。
私は、教会で式を挙げたんだけど、人数制限があって、親族の他、一部の友人にだけ参加してもらいました。
そこへ行くとね、レストランでの挙式は、参加者全員が立ち合えます。
くつろいだ雰囲気の中にも、バージンロード(赤いじゅうたんね)が用意され、私のピアノが始まるとちょっと空気がひきしまるのね。
新郎新婦も、緊張気味です。
人前式の場合、2人で誓いを読み上げ、指輪の交換をして、結婚証明書に2人と立会人代表2人の署名をして、それでおしまいです。
私のお仕事は、入場の時の「結婚行進曲」、指輪の交換から結婚宣言までの静かなBGM(「アヴェ・マリア」が多いかな)、それに、退場の華やかな曲(「パッヘルベルのカノン」が多いかな)です。
華やかな退場のピアノに合わせて、盛大な拍手を受けて歩いていく2人は、それまでの緊張も解けてとても幸せそうです。