2001.3.07
広い広い体育館
定期レッスンを行っている、ToyBox なかよしクラブのレッスンが、ちょっとお休みが続いている。
主要メンバー(年長チーム)のお母さんたちが、卒園行事で忙しいみたい。
たしかに私も、去年、ばたばたしてたしね…。
その辺のこと、よくわかるから、なんとも言えなくて。
ひょっとしたら、4月からしばらく、お休みになるかもしれない。
これも、仕方ないことかなって思う。
またメンバーが集まったら、レッスン再開したらいいしね。
以前、ここで教室の存続について、焦って悩んだ日記を書いたんだけど、今回、なんとなく落ちついている自分がいる。
ちょっと、余裕がでてきたのかも…。

今日は、秋ごろにオファーをもらっていた、単発の育児サークルの仕事だった。
H児童館で活動している親子サークルさんの、合同行事として、企画されたものらしい。
「60名くらいなんですけど…」って話で、ちょっと不安だったけど、喜んでお引き受けした。
単発ものって、子供の取っつきをよくすれば、とても喜んでもらえるの。
連続のレッスンと違って、難しいことはできないけど、それだけに、反応を見ながらのレッスンとなる。
たった一度で、『リトミック嫌い』にはさせられないもの…。
ピアノのない、体育館の広いフロアということで、いつもピアノでレッスンしてるところを、テープに録音して、持っていくことになった。

今日の会場は、S体育館。
私の住んでる立川市、中央線「立川駅」の北と南に町が広がっていて、私が住んでるところは北口方面。
今日行くS体育館は、南口から歩くと15分くらいかな…。
モノレールで行くと、うちの方から、15分くらいのところなんだけど、天気もよかったので、自転車で行ってみることにした。
駅までのゆるやかな下り坂、駅を越えてしばらく行くと、ちょっと急な下り坂。
…ということは、帰り、登りなんだよね。ま、いいでしょ(*^_^*)
初めての場所だし、予定では、40分くらいかかるかなっていう計算でうちを出たのだけど、ぽかぽか陽気のせいか、30分ほどで着いてしまった。
子供連れのお母さんが、どんどん集まってきている。
初めての子供たち、どうかな…。
少し心配しつつ、担当の職員さんに挨拶をし、ちょっとだけ打ち合わせる。
入った体育館の運動室。 これ、予想を遥かに超える、巨大スペースだった。
そうだよね…公民館の講堂とは、桁が違うはずよね。(…全然考えてなかったけど)
今まで、公民館や児童館のスペースで、することが多かった私。
バスケットのコート2つ分のスペースを見たとたん、ものすごい不安におそわれた。
相手が、2〜4歳くらいの子供たち。
こういうスペースっていうのは、格好の運動場となってしまうのね。
案の定、何人もの子供が、所狭しと走り回り、ひっくり返って泣く子まで出てきている。
集中力もなくなるし、声も届かなくなるし、いいことない(^^ゞ
でも、体育館だってことは、最初からわかってことだし、何とかこれで、お母さんたちの協力を仰がないと…。
予定の時間を少し過ぎて、職員さんのご挨拶のあとで、いよいよ、今日のリトミック教室が始まった。

子供たちの数を数えると、31人。 けっこう多い。
反応はとってもいい。
「今日、朝ご飯、いっぱい食べてきた子ー!」 「はあああああい!!」
最初に、走らない、しゃべらないというお約束をして、お母さんたちにも協力を頼んだ。
手遊び歌、体遊び、いろんな歌、動物ごっこなど、5分休憩をはさみ、予定の内容すべてが、予定の1時間を5分オーバーして、無事終了した。
途中、飽きて遊び出す子が、5〜6名くらいいたかな…。
全員に、最後まで集中してもらえたら、一番いいんだけどね。
でも、こういう単発の時は、残念だけど、参加してくれる子対象に進めるしかなくて。
ちょっと悲しいのが、お母さんたちの私語があること。
いつも思うんだけどね。
最近のお母さんたち、ちょっとゆるい人も多い。
授業参観でもなにかの会合でも、本題を無視して、しゃべってる人たち。
子供が切れる、我慢できない子が多い、って言われるけど、大人が我慢できないんだもの。
先生が話してる時に、お母さんが話してるのを見ている子供が、ちゃんと黙って座っていられるとは思えないのよね。
お母さん? 私も人のことばかり言えないけど、子供たち、よく見てるよ?
親子参加のレッスンなんだから、まじめに参加しようね…?
そういう一部の人をのぞいて、ほぼ、お母さんも子供も、楽しんでくれていた気がする。
偶然、エアロでいっしょのOさんが、娘のちいちゃんを連れて参加してて。
とても喜んでくれていた。
「サークルで、他のリトミックのレッスンを受けたことがあるんだけど、今日の方がずっと楽しいわ。」
…こういう言葉って、ほんとに嬉しいね。
知り合いだから、点が甘いかもしれないけど(^^ゞ

久しぶりの大人数のリトミックのレッスン。
汗びっしょりかいて、大声出して(マイク持たずにしゃべったり歌ったりしたから)、とても気持ちがよかった。
そういえば、昨日、うちの娘に言われたのだった。
「ママ? きんちょうしてる?」
「ううん、してないよ。」 私は答えた。
そう。こういう仕事、最初のころはとても緊張して、手足がふるえてた。
でも今は、ちょっと慣れたのかもね…。
「またぜひお声をかけて下さいね」 なんてPRまでできるようになった(*^_^*)
職員さんにも、受け、よかったみたい…。よかったわ。
「先生は、とても声が通りますねー」なんて、お褒めの言葉まで、いただいてしまった。

2001.3.23
ごめんね遼ちゃん
2年間続けてきたリトミック教室ToyBoxを、いったん閉めることにした。
決断するのが、とてもつらかったけど。
H幼稚園のママたちには、連名のFAXを送り、見てもらうことにした。
私の友達の和美ママには、直接はなした。
遼ちゃんと雄くんには、はがきを出した。
みんな、幼稚園に入ってしまうので、レッスンをいったん終了すること。
もし、やりたいと思ってくれるのなら、連絡をほしいということ。
ちょうどはがきと入れ違いに、雄くんママから電話があった。
雄くんのおうち、3月中に引っ越すことになったそうだ。
行く予定になっていた幼稚園も、変わることになるんだよね。
新しいおうちで、幼稚園から始めるんだね。
おとなしいけど、リトミックがとても好きだった雄くんの笑顔が、今でも胸に残っている。
大きな目を見開いて、私を見つめていた雄くん。
私の顔を見て、にこっと笑った雄くん。
おうちでは、「しーちゃんのママってなんでも知ってるんだね!」と、お母さんに話してたらしい。
そんな雄くんが、大好きだった。
お引っ越しということで、雄くんママ、とても残念がってくれてた。
でも、仕方ないことだし、私も喜んで送り出すことにした。

昨日、遼ちゃんママから、はがきが届いた。
はがきを読んで、胸が痛くなった。
淡々とつづられた内容が、目に飛び込んだ。
「…人数がそろわないと、レッスンがお休みになり、とても残念でした。お休みだということを話すと、遼は、とても残念がっていました。…」
そう、私、去年は何度か、お休みをしてしまった。
もともと、人数が少ないレッスン。
最大で、6人の生徒さんでね。
そのうち、4人が休むと、ちょっとレッスンとして成り立たない。
天気が悪かったりすると、どうしても足並みがそろわなくなる。
自然と、H幼稚園メンバーの三人に、予定を合わせることになってしまった。
さらに、木曜の午後というと、学校の行事と重なることが多くて。
保護者会などは、たいてい木曜に入ってしまう。
保護者会があると、どうしてもレッスンは入れられなくて。
申し訳ないと思いつつ、お休みにしていた。
お休みになると、ほんとに残念がってくれてたんだよね、遼ちゃん。
レッスンの時は、走り回ったりして、あまり好きじゃないのかと思ってた。
でも、そんなこと、なかったんだね。
引っ越してきたばかりだった遼ちゃんママも、大事に思っててくれたんだよね。
4月から、おうちの事情で、レッスンには来られなくなるという遼ちゃん。
今までのお休みが、とても申し訳なくて。
私、はがきを見て、絶句していた。

グループレッスンって、難しいね。
20人いるなら、何人か休んでも、全然問題ない。
でも、数人のメンバーで、数人が休まれたら、指導する方としては、きつい。
もともと、個人レッスンなら、いいんだけどね。
それとも、個人レッスンになっても、やればよかったのかな…。
リトミックの個人レッスンって、やったことがないからわからないんだけど。
今後、やり方を、真剣に考えなきゃ、って思う。
今のままでは、また同じことのくり返しになる。
人数を集めて、それからスタートしないと、やれなくなる。
遼ちゃんに淋しい思いをさせたことが、ほんとに悔やまれて。
たぶん、もう謝れないと思うから、この場を借りて謝りたい。
ごめんね、遼ちゃん。 ごめんね、遼ちゃんママ。