2002.11.07
♪音楽学習発表会'02 Part.2♪
さぁいよいよ、10月27日(日)の朝。
ほんとに最後の演奏の日。
前の晩、なんとなく寝つかれないままに、HPの作業なんかしてたから、睡眠時間バッチリ!とはいかないんだけど、まあ、いつものこと。
よく考えたら、十★showガールズの発表でもあるんだけど、娘たちの発表の方がメインなのよね(*^_^*)
朝の仕事を片づけつつ、発声をしたり出かける準備をしたりしていた私、ハッと『母』に戻る。
どうしても都合がつかない夫の代わりに、せめて写真くらいは撮ってやらなきゃね。
あわててカメラの準備をし、あたふたと出かけた。

今日も音楽室、とってあるんだよね。
学校の正門から自転車で入ると、三階の音楽室の窓から、ピアノの音が聴こえる。
まとまった金曜日のステージを見た音楽の先生に、『まだ練習するの?(*^_^*)』って笑われたけど、やっぱり今朝も押さえておいてよかった。
メンバーのほとんどが集合し、最後のリハーサルをする。
金曜日、ステージに立てなかったママは、大丈夫かしら。
当日になって初めて、ピアノとコーラスがちょっとずれてしまった。
ステップと手拍子が合わなくなってしまい、全員に動揺が走る。
全く予想していなかった事態だけど、これが直前リハーサルでの出来事でよかった!
あらためて全員で、なにか突発事項が起きても、ステップは止めないこと、止まらなければみんながずれることはないよね、と確認。
大丈夫、みんなでなんとかなるよと、そろそろ体育館へ向かうことにする。

たくさんの保護者で、体育館はいっぱいだった。
さすがにビデオやカメラを抱えてる人ばっかりよね。
幼稚園からの仲良しのTさんはビデオを持ってきていたので、お互いに子供たちを撮ってあげようねと相談した。
ちょうど、娘たちが同じ演目で出ることになっていたし、立ち位置も近かったの。
体育館の一番後ろに、台が並べてあって、ビデオ席になっていた。
娘が入学してから購入した、一眼レフカメラ、こういう時は望遠レンズがとっても役に立つ。
金曜日に見ておいたから、演技の順番もよくわかっていて、シャッターチャンスは逃すことがなかった。
3年生が無事に終了すると、次はいよいよ、私たちの出番まであと少し。
今、来たばかりの知り合いのママに『コーラス聴いてね!』と声かけた。
『あ、聞いた聞いた! 十小レディースとかいうの、やってるんだって?』
『あ…うん。』 つい答えちゃったけど、後から笑ってしまった。
その直後、知り合いのパパが通りかかり、『見てくださいね!』と声をかけた。
『なんとかムスメ、って言うんだって?』 またこういう答え。
『十★showガールズなんですよ(^^ゞ』
いったい、どこでどうなっちゃったのよぉ…(^^ゞ
レディースでもムスメでもないんだけどなー。
あれよね、金曜日に見てくれた子供たちが、それぞれのお家で報告する時に、伝言ゲームで伝わっちゃってるから、そういうことになったんだよね(^^ゞ
これ、悪いけどネタにさせてもらおう…(*^_^*)
始まる前にTさんとクスクス笑い合い、なんだか緊張が解けた。

出入り口のドアの外に、全員で整列し、出番を待つ。
…全員??? あれ、足りない人がいる。
どうしたの? まだ来ない? 大丈夫かな? みんな一大事。
なにしろ、並び順が決まっているから、突然抜けられたら、それだけでパニックになっちゃう。
きっと直前の5年生の演技を見てるんだよね。
それはわかってるけど、ここに並ぶって知ってるはずよね???
『万が一、来なかったらそのままでやってくださいね』 
思う間もなく、そんな言葉が出ていた。(すごく冷たいようだけどね)
うん、今さら、探すわけにもいかないし、ドアを開けて入ったら、もうステージが始まっちゃってるんだもん。
きっと、ドアのところで待ってるんじゃない? そんな声も聞こえて、みんなで『大丈夫だよ』と声を掛け合った。
中では、セッティングに時間がかかってるらしく、前の5年生が終わったというのに、お呼びがかからない。
(5年生、かなり楽器を使ったので、それを片づけなきゃいけなかったの)
あ、来た!
この間に、Hさんが走ってきてくれ、やっと安心してみんなが揃った。

『…それではお願いします』 
ドアの内側にいた教頭先生の言葉に、ソプラノ組からドアの中に入った。
何度も練習した通り、段に並んでいく。
舞台から見ると、お客さん、かなりいるなあ。
この後の子供たちを見るために来てるお客さんも多いんだろうけど、それにしても、まじめな視線がちょっと痛いくらい。
知らない人がたくさんというのも、なんだか上がってしまう。
『私たち、十★showガールズでーす!』 
やっぱり、心配していた通り、保護者の皆さんは、笑ってくれない(^^ゞ
まあ、笑うに笑えないというか、ちょっと引かれたかしら…(^^ゞ
でもまあ、仕方ないわよね。
何事もなかったように、先に進むことにした。
イントロが始まり、コーラスが始まる。
その頃になってようやく、あちこちの顔を見れるようになった。
知り合いのお母さんがあそこ…あ、そこにも…。 またいた…。
そんなことを考えながら、少しでも明るく、楽しい表情で歌うように心がけた。
1曲目の『翼をください』が終わると、温かい拍手が起こった。
子供たちに比べたらおとなしめだけど、それでも嬉しいよね。
2曲目、『WAになって踊ろう』では、どうにか手拍子をもらいたかったのだけど、日本人ってどうしても、そういうの苦手よね。
知り合いのお母さんたちが、あちらこちらで、ひっそりと手拍子してはくれてるものの、じっと聴いてる人のほうが圧倒的に大多数で、ちょっと残念だった。
それでも、歌の最後、全員が手をつないで両手を掲げたところでは、盛大な拍手をもらえたので、きっと反応はよかったんだよね。
本番では、何もトラブルは起きなかったし、とりたててミスもなかったと思うし、大成功、だよね?
やっと2ステージをこなしたという充実感で、メンバーのみんなで、『無事に終わったね!』『お疲れさま!』と、声を掛け合った。
2ヶ月の練習の成果は、十分発揮できたと思えた。
解散前に、打ち上げの話をまとめ(笑)、それぞれ、子供たちの教室や体育館の観客席へと別れた。

音楽発表会が終わった後、学校からのアンケートがあった。
発表会に対する感想を何でもいいから書いてほしい、という内容。
各学年、努力が見えた発表会であったこと、ちょっとここは残念だったと思えた点など、思いつくままに書き連ね、私たちのコーラスにもちょっと触れた。
どうしても子供たちの観覧日のほうが盛り上がってもらえて楽しかった、なんて書いた気がする。
数日後、用事があって職員室に行った時、校長先生に声をかけられた。
『コーラス、すごく好評だったみたいだよ。』
先生によると、もっとお客さんが盛り上がればもっとよかった、という意見が、きっと私以外にも複数あったそうだ。
盛り上がって参加するというより、感動して聴いていた、という意見もあったらしい。
これは私の推測だけど、PTAのコーラスって、もっと違う感じを想像されてたのかもしれない。
それこそ私たち最初に敬遠したような、本格的女声合唱団みたいな、ちょっとお堅いイメージをね。
それか、もっとおとなしいのを想像してたのかもしれない。
思っていたよりパワフルで、コーラスとしてもまとまっていて(ハーモニー、きれいだったもん)、みんながとても楽しそう!って思って、びっくりした人が多かったのかもしれない。
あとから聞いた話では、子供たちがPTAコーラスの話をして、よかったよと言ってくれて、それで楽しみにしていてくれた保護者の人もいたらしいの。
終わった直後から、メンバーの知り合いのお母さんたちが、『今度は自分も参加したい!』と言ってくれたんだって。
『次』のステージは、全く未定だけど、活動を続けていけば、なにかいいチャンスがめぐってくるよね。

鉛筆で書いてみた十★showガールズの募集チラシ。
書きたいことが山のようにあって、A4の紙いっぱいになってしまった。
初心者でもいいよ! みんなで作ろうよ! とっても楽しいよ!
そんな文句が踊る募集チラシを配り、今、新規入会者を待っているところ。
そうそう、うちの学校、HPがあるのね。
担当の先生が、音楽発表会のページに、十★showガールズもちゃんと載せてくれた。
写真と文章だけだけど、雰囲気は十分伝わると思うよ。