1999.11.28
ちょっと親近感
11月28日、レストランFにて。
久しぶりに、式〜披露宴と通しての仕事。
とっても気合いが入る。
昨夜のレストラン I の演奏の疲れ、ちょっと残ってるけど、軽快にペダルをこぎ、お店へと急ぐ。

事前に、なんにも連絡なかったから、リクエストなしのお任せだよね。
とっても気楽に、楽譜をそろえたりして準備。
いつもの司会者Hさんと、進行の打ち合わせ。
ブライダルの責任者でもあるYチーフが、のぞきこんで。
「あ、そうそう。一つだけリクエストあるよ、サザンの『心をこめて花束を』って曲」
…?????? えええ????
そんなの、聞いてないぞ…。
確かにその曲、前に一度、弾いたことある。
サザンの曲だけっていうリクエストの時にね。
でも他では、弾いてないよお…。
楽譜、うちに置いて来ちゃった。
「おまえ、大丈夫だろ」 笑顔で言われたって、覚えてないってば。
その信頼は、ほんとに嬉しいんだけどね。
花束贈呈の指定だから、他の曲ってわけにいかない。
開始まで、あと15分あるな。
私、白ブラウスと黒のロングスカートに着替えた後なんだけど、自転車で楽器店に行くことにした。
サザンでも、かなり前の、アルバムの中の曲って、楽譜になってないのねえ。
やっと探し出したのが、ギター譜。コードとメロディーはわかる。
全力で自転車を飛ばし、戻ったのが、開始予定2分くらい前。
開始がちょっと遅れてて、よかったわ(^^ゞ

今日の式、人前式で、リングガールがつくのね。
入場して、雛壇に並んだ二人のところに、指輪を持っていく大役。
新郎のお姉さんのところのお子さんね。
ふと、親戚のお席見ると。
おかあさんに抱きついて、号泣してる女の子の姿が目に入った。
あれ…リングガールさんかしら?
緊張のあまりか、練習のしすぎか、ストライキ、起こしちゃったみたい。
号泣の間に、「やりたくない〜」って声が漏れてる。
司会のHさんがさりげなく、その席に近づいて、少しお話してて。
でその結果。
式は何事もなかったように始まり、何事もなかったように、ピアノに合わせて新郎新婦が入場し、何事もなかったようにお店のスタッフが指輪を届けた。
リングガールをし損ねたお嬢さん、せっかくのお役目だったのにね…。

今日の新郎さん、ちょっとだけ、親近感を覚えた。
なぜかというと、たまたまうちの夫と同じ会社なの。
職場も部署も全然違うから、お互いに面識もなにもないみたいだけどね。
私たちの時も、私たちの司会者だった、夫の親友ご夫妻(社内結婚だった)も、このお店での披露宴だったんだよね。
なんとなく思い出しながら、ピアノ演奏をしてた。
優しそうな、二枚目の新郎。
すらっとスリムで、日本的美人の新婦。
とってもお似合いのお二人だった。
花束贈呈(そう、問題のサザン。ちゃんと弾けました)、謝辞と進む中、二人とも涙ぐんてくれて。
やっぱり、最後には涙が似合うわね、披露宴。
みなさんの祝福の中、無事に終了。
お幸せにね。

1999.11.29
Pre X'mas Mini Concert
幼稚園生活も、もうあとのこりわずか。
クラスごとの親睦会も、何度か経験してるけど。
今回は初の、学年3クラス合同の親睦会。
テーマが、「秋らしく音楽を楽しむ会」。
なんともおこがましいことに、私のピアノ・歌を、軽食をとりながら、聴いてくれるという企画を立ててもらった。
発案者が、うちのクラス委員長の早苗さん。
実は彼女、9月のコーラスのライブ、来てくれたのね。
なぜかとっても、私の歌、気に入ってくれて。
他のクラス委員長さんに提案して、さらに本部役員とも意見を交わし、実行に移されたのね。
演奏内容は、全く私に任せてくれて。
幼稚園近くの公民館、午前午後と借りられることになり、パーティーの準備、着々と進んでいたみたい。

公民館の講堂って、ちゃんとステージになってて、グランドピアノ、置いてあるのね。
弾きこんであるのか、わりといい音してた。
マイクあるんだけど、講演用の、性能はいいけど、ストレートなマイク。
リハーサルにつきあってくれた早苗さん、「やっぱり、エコーがちゃんと効いてる方がいいわ」って。
どこかに交渉して、カラオケセット、調達してくれた。
大がかりになるよお…かえって緊張しちゃう。
でも、がんばらないとね。

当日、娘を幼稚園に送り届け、そのまま、フォーマルワンピースと楽譜とマイクスタンド抱えて、自転車で公民館へ。
10:30開演に向け、9:00過ぎには、委員さんたち、どんどん集まってきて、着々と準備、進んでいく。
組織力っていうのかなあ…ほんと、すごかった。
とっても細かく、企画がされてたのね、きっと。
会議用の折り畳みの机、二つ合わせて白のクロスをかけて。
さらに中央に、正方形の色とりどりのクロスを、ひし形に置いて。
真ん中には、ペーパークラフトっていうのかな、とってもきれいな造花のブーケが、置かれてる。
なんにもなかった講堂が、見る見るうちにパーティー会場に変わっていく。
控え室では、お茶やお菓子の準備。
私、カラオケ機材のエコーマイクで、リハーサルさせてもらって、音量やエコーのチェック。
あとは着替えて、なにをするでもなく、ぼーっとしていた。

10:45くらいになって、開演を迎えて。
80人くらいの年長のおかあさんのうち、30人を越える人が、集まってくれてた。
園長先生の姿も見える。
お忙しい中、音楽がお好きということで、来て下さったらしい。
ステージから見渡すと、知ってる顔がたくさん。
ああ…久しぶり。こういう緊張感。

今日のプログラム、書くね。
☆がピアノソロ、★が弾き語り。


☆ 渚のアデリーヌ
☆ 午後の旅立ち
☆ ラ・ブームのテーマ
☆ Close to you (ロングバケーションより)
★ All at once (ホイットニー・ヒューストン)
★ Endless love (ダイアナ・ロス)
★ We're all alone (ボズ・スキャッグス)
☆ エンターティナー
☆ As time goes by
☆ Tea for two
☆ 煙が目にしみる
  〈 10分休憩 〉
★ Love is all (椎名恵)
★ 銀色の週末 (岡本真夜)
★ サイレント・イブ (辛島美登里)
☆ ムーン・リバー
☆ タイタニック・愛のテーマ
☆ タラのテーマ(風とともに去りぬより)
★ 恋におちて(小林明子)
★ メモリー(キャッツより)
☆ 星に願いを


最初、弾き始めた時、指が震えてるの、よくわかった。
私、落ちついてるように、見えちゃうんだけど、実はほんとに、あがり症なのね。
でも少しずつ、落ちついていって、MCを入れながら、前半の30分、後半の30分と、演奏を続けた。
好意的な拍手が、とっても嬉しかった。
役員の友達が、休憩中に、とっても嬉しいことを言ってくれた。
「とっても音楽が自然に入って、おしゃべりや食事が、とっても和やかに進んでるよ」って。
ラウンジピアニストとしては、最高の賛辞だったと思う。

終了後、大きなお花を、役員さんにいただき、仲良しグループの子供たちにまで、かわいい花束もいただいて。
無事すんで、ほんとにホッとした。
ほんとうに、やってよかったと思う。
知らないママが、帰り際、声かけてくれた。
「歌もピアノも、とってもよかったです」って。
おなかの大きいママだったのね。
「いい子が生まれる気がします」って言ってくれた。
思わず、おなかをさわって、「ありがとう」って言った。
やっと落ちついて飲んだコーヒー、ほんとにおいしかった。
自転車のかごに、マイクスタンドと、花束を乗せて、ペダルをこいでた私、とっても幸せそうだったんじゃないかな。
きっと、不思議な光景だっただろうけど。
よく考えたら、1人で1時間のステージなんて、初めてだったのね。
私の初ライブ、みんなに支えられて、成功したと言ってもいいと思う。
お疲れさま…役員のみなさん。ほんとにありがとう。
お疲れさま…お客様のみなさん。ほんとにありがとう。
そしてNonちゃん、お疲れさま。