1999.7.08
続・リトミック教室の危機
私のリトミック教室の件。
HPを見たいろんな人が、いろんな感想をくれた。
慰めてくれた方、どうもありがとう。
それで思ったこと。 書いてみますね。
途中経過、だと思って。

今回やめることになった、K幼稚園のグループさん、もともと、8人くらいのグループさんだったのね。
この教室を作ることになった、きっかけのグループ。
途中、何人かの子がやめた。
つまらなくなってきたり、親の都合だったりして。
(親も一緒に参加、って形なので)
もともと、男の子が、多いグループだったの。
ちょっと不安でね。最初。
幼稚園の男の子、おとなしく歌うたったり、動いたりしてくれるだろうかって。
でもなんとか、始まってみると。
一生けんめいやってくれたし、全身でぶつかってきてくれた。
私に甘えてまとわりついてくれるのも、男の子の方が多かった。
1年ちょっと続けてみて、こういうことになった。

男女の違いがあるから、仕方ないかも、って思う人もいるかもしれない。
向き不向きだって、あると思うし。
ただ、私は、音楽の中で、ことさら、男女差を考える必要は、ないんじゃないかって思う。
感じる気持ちも、表現する気持ちも、男女差はないよね。
男の子だから、体動かすのが得意で、女の子だから、座って歌うのが得意で。
そんなことないよね。
男女差じゃなくて、その子の個性だと思う。
年齢的なこともあって、今、年長さんになった男の子たちが、リトミックよりスポーツなどの方に興味がうつったってこともたしかにあると思うけどね。
お稽古ごとで、男女差を考えて、プログラムを組む、それは、あまりしたくなかった。
強制的に、全員参加、ってことになったら、それなりに妥協策を出して、誰からも納得できるところで、プログラムを組むべきかもしれないけど。
私のクラスは、こういうことをする。
で、気に入った人は来て欲しい。
気に入らない人は、残念だけど。
こういうスタンスで、いいんじゃないかな。
音楽教室ってね。
どうしても年齢上がると、女の子が多くなってしまう。
周りの目もあるのかもしれないね。
男の子なんだから、スポーツをしたら?っていう、周りの大人の目も。
そういうこと、考えると、前に日記に書いたかもしれないけど。
無意味な、ジェンダー(性別)の押しつけ、だと思う。
その子の一番適性にあったこと、させてあげたいな。

今回ね、やめていく生徒さんたち。
子供たちのほんとの気持ちは、わからないけど。
嫌でも来てた子も、たしかにいた。
その時の体調とか状況で、疲れてるのに、無理してるな、って子もいた。
そろそろ難しいかなって、そう思ったこともあった。
だから、やめることについては、半分、納得いってる。
淋しいけどね。とっても。
1年もつきあってきて、私のこと、好きでいてくれたし、私もあの子たちにとっても愛情持ってる。
そういう意味で、とっても淋しい。
グループの中、1人減り2人減りするとね、きっと最後に残った人が、居づらくなるんだよね。
それで、K幼稚園のグループとして、まとまってやめることになったんだと思う。
これ、たぶん仕方ないことなんだと思う。
ただ。
私のリトミックのレッスンにちょっと飽きてきたり、つまんなくなってきたりしたかもしれないけど。
私のことが嫌いでやめた子、いないといいなと思う。
もちろん、希望的観測だけどね。
今度、最後のあいさつになるんだろうけど。
笑顔で、送り出して上げたいな。
いつまでも、楽しかった思い出に、なるようにしないとね。
いよいよ、別れの日が、来週に来る。

1999.7.11
♪国際結婚、がんばれ!♪
2週間くらい前、今日の新婦のY子さんから電話があった。
お友だちに、ジャズを歌ってる方がいるから、披露パーティーで、歌の伴奏をしてほしいとのこと。
とっても話し方が丁寧で、丁寧語っていうより、謙譲語なのね。
思わず、ちょっと笑ってしまうくらい、感じのいい方で。
聞いてみたら、受付のお仕事をしてるとのこと。
道理で、謙譲語が、板についてるわけだわ。

今朝、ものすごい雨。
心配してたんだけど、多少小雨になった程度で。
あまり詳しい打ち合わせ、してなくて今日を迎えた。
実は、Y子さんのダーリン、オーストラリアの男性だという。
おお、国際結婚だぁ…。
彼、ほとんど日本語が話せないということで、お客様のスピーチにも、時々、英語が混じる。
初めてお会いしたY子さんも彼も、とっても感じのいい方。
お友だちが多いのが、よくわかる。
ただ、結婚後、すぐにオーストラリアで暮らすということで、最初から最後まで涙に包まれたパーティーになった。

今日は、飛び入りでの、伴奏の依頼の多い日だった。
ジャズを歌う女性が、ディズニーより「ビアンカの大冒険」。(これは依頼済み)
ご親戚の小さいお嬢さん(5.6才かな)が、となりのトトロの「さんぽ」。
それを聞いてた高校生のお嬢さんも出てきて、DreamsComeTrueの「未来予想図U」。
伴奏以外でも、リクエストがたくさん。
新郎さんのリクエストで、「炎のランナー」のテーマ。
彼に聞いてもらいたいとの、ご友人のおばさまの一声で、日本歌曲。
これ、「七夕」〜「浜辺の歌」〜「夏の思い出」と、適当にメドレーにした。
知ってる曲は、楽譜がなくても、なんとか弾いちゃうのが、私の強み(*^_^*)
いろんな方に、しっかり聞いてもらえて、楽しいパーティーになった。

宴もたけなわ。
彼の弟さん(親族を代表して、来日したらしい)のスピーチとY子さんのお父様のスピーチのBGMを。
ふと思いついて、「ワルツィング・マチルダ」を弾いた。
あれ、オーストラリアの、国歌みたいなのじゃなかったかな。
Y子さんのお父様が、最後に「愛の賛歌」を歌われた。
とってもいい声で、玄人はだしだった。
娘を思う気持ちが、あふれていて。
伴奏しながらも、涙ぐんでしまった。

新郎新婦も、お友だちの司会者も、列席してたみなさんも、とっても感動して終わったパーティーとなった。
私も、何度、涙がこぼれそうになってかわからない。
忙しかっただろうに、Y子さん。
おみやげに、フルーツケーキを焼いて、一つずつラッピングしたのを皆さんに配っていた。
私も、ありがたくいただくことになった。
彼から、「ワルツィング・マチルダ」が、ほんとによかったって、言ってもらえた。
私も英語、得意じゃないから、単語、ようやく聞き取ったけどね。
とてもエモーショナルだったって。

Y子さん。いろいろ淋しいことがあるかもしれないけどね。
愛するダーリンと一緒に、オーストラリアで、がんばってほしい。
あちらの大家族(ご兄弟が6人くらいいるみたい)にも、愛されて、幸せになってほしい。
今日初めてお会いしただけだけどね。
なんか、とっても人柄がわかった。
みんなに愛されて、頼りにされてるY子さんなんだなって。
あなたのために、日本語の謝辞、片言で一生懸命話した彼のためにも。
幸せな家庭を作ってほしい。
この2人の、大切な一日に、立ち会うことができて、ほんとによかった。
雨だったけど。本当にいい一日だったね。